日本酒の種類
一概に日本酒と言っても種類は色々あります。また高級酒といえども、原料や精米の基準によって細かく分類されています。



酒名
原材料表示
精米歩合
アルコール添加
1.純米大吟醸酒 米・米麹 50%以下
なし
2.大吟醸酒 米・米麹・醸造用アルコール 50%以下
あり
3.純米吟醸酒 米・米麹 50%以下
なし
4.吟醸酒 米・米麹・醸造用アルコール 60%以下
あり
5.特別純米酒 米・米麹 60%以下
なし
6.純米酒 米・米麹 70%以下
なし
7.特別本醸造酒 米・米麹・醸造用アルコール 60%以下
あり
8.本醸造酒 米・米麹・醸造用アルコール 70%以下
あり
9.普通酒 アルコール添加が多い、超高級酒以外の米を使う。
糖類、酸味料、調味料なども使う。

なぜ高級酒にもアルコール添加をするのでしょうか?
良く醸造用アルコールの添加してある酒は良くないと言われる方がおりますが、醸造用アルコールは米を原料に製造されたアルコールです、高級酒においてのアルコール添加は、三増酒のアルコール添加とは意味も考え方も大きな違いがあるのです。
日本酒醸造の中で発酵してできるアルコールと、外から入れた少しのアルコールが発酵過程の中で反発しあい、あの(大吟醸)などにみられる香り(吟醸香)・りんご、バナナの香りなど)が生まれるのです。
高級酒でのアルコール添加は素晴らしい酒を造る為の製造技術なのです。日本酒醸造においてのアルコール添加の量は醸造用白米1トンに対し120リッターまでと決まっています。限度いっぱいまで入れる酒もあるでしょうが、安い価格の酒にも吟醸香さえ感ずる酒もあります。
醸造によって製造されたアルコールを否定することは、醸造によってできる日本酒を否定することにもなります。アルコール添加を気にするよりも「糖類、酸味料、調味料」などの添加に注意を払う方が大切かと思います。

日本酒が、がん培養細胞の増殖を抑える
糖尿病と日本酒、直接の関係はありません。
アルコールは1グラムにつき7キロカロリーあり、これはどんなお酒でも同じです。糖尿病に日本酒の糖分がよくないとか、日本酒はカロリーが高いから、などという意見がありますがそれは間違いです。むしろ日本酒には、血糖値を下げるインスリン様の物質が含まれていることが解明されています。

日本酒に発がん予防効果
酒はその国の文化の所産です。また医学的にみても、適量の飲酒は胃液の分泌を促して食欲を刺激し、さらに善玉コレストロール(HDL高密度リポ蛋白)を増やして心筋梗塞や冠状動脈疾患を予防してくれます。
最近の研究では、老化や痴呆の防止にも効果があることがわかってきています。そればかりか、がんの抑制にも効果があるという驚くべきデータも得られたのです。世界にさまざまな酒がある中で、とりわけ日本酒は、アルコールのほか有機酸、糖分、アミノ酸、ビタミンなど100種類以上の微量成分が含まれています。疫学的研究やがん細胞の増殖抑制実験で、これら日本酒の成分ががんの死亡率やがん発生のリスクを軽減するという研究の成果が相次いでいます。

日本酒を飲む人は肝硬変になりにくい
日本人の飲酒率は近年、急激に上昇していますが、肝硬変、肺がんの死亡率は世界のうちでもむしろ低率国群に属しています。ただ同じ国内でも、日本酒の消費量が多い東日本地域のほうが、西日本に比べて肝硬変や肺がんによる死亡率が低いのです。

国立水俣病総合研究センター所長
秋田大学名誉教授
滝澤行雄先生の講演記事抜粋


日本酒一口メモ
ごはんを炊く時、水と一緒にお酒を少々。また冷やご飯や冷凍したご飯も日本酒を少々ふりかけてから電子レンジにかけると、びつくりするほどおいしくなります。
酢の物やドレッシングに日本酒少々を加えるとまろやかな味に。また味付けの塩や酢をきかせすぎて困った時日本酒をひとふりすれば、味の修正ができます。

最近スーパーで販売されている「ウナギの蒲焼」は臭くて美味しくないと言われますが、加熱する時に日本酒をふりかけ
電子レンジで加熱すると臭みも取れ、ふんわりし美味しくいただけます。



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