「身上起」の取り組み

今年の愛國米


身上起会員の皆様にはコロナ禍の中、如何お過ごしでしょうか。
会報も皆様のお手元に届いている事と思いますが本年の収穫際については中止になりました。24日に田んぼを見にいってきましたが写真のような状態です。
中村君の話では日照不足の影響で、今だ青米が多く混じっているとの事でした。

現在田んぼの水は切っておりますが9月の刈り入れ日までにはもう少し黄金色になると思います。

酒造りは農業であり、農業は自然環境と如何に向き合うかですね。
今年も美味しいお酒ができる事を祈るばかりです。

酒造りにおいての米の精米歩合について


南伊豆の地酒「身上起」の精米歩合は55%です。
上の写真の真ん中ぐらいの米で造っています。
精米歩合を上げれば全ての酒が美味しくなるかと言えばそうとも言えません、
雑味の無いスッキリした酒は米の糠の成分を取り除けば非常に飲みやすい酒
にはなるのですが、雑味、甘味、酸味、渋み、など複雑に絡み合って酒の味が
造られているのです。
酒の味はその蔵の地域食文化の味がベースとなり造りあげられているのが
酒の味となります。
ですから酒を選ぶ前にその日に食べる食材、肴の味を判った上で酒を選べば
相性が良く、肴に合った酒と言う事になります、一例で言いますと白身の
お刺身には吟醸、大吟醸など、赤味のお刺身や血合いの有る魚などには
山廃系か純米酒などの相性が良いです。

簡単に言いますと伊豆の特産「金目鯛」は、お造りで出てくる肴と、
煮物(醤油・味醂を使うため)で出てくる肴では味が大きく違い酒も違います。
ですがエーーと言うような肴が相性の良いことも有りますので色々試して
みるのも良いかもしれません。

今年の新米を頂きました


昨年から愛国米の生産者に加わった上条農園の中村武弘君からコシヒカリの新米を頂きました、「コシヒカリ」も生産地として富山、新潟が有名だが、祖先を辿れば南伊豆発祥の愛國米に行き着く米だ。

モチモチした食感で新米の香りがプーンとかおり、梅干一つで美味しく戴ける。
昨年度からお盆の帰省客の皆さんに食べて戴きたく3日ほど前から道の駅で販売しておりますが飛ぶように売れているそうです。道の駅湯の花はアンテナショップです

「南伊豆に行けはお盆に新米が食べられる」これが一つのブランドに育てば農家にとっても良いことだと思いますし、期待したいです。
彼とも良く話をするのですが何処かに売っていただくのではなく、自分から旅館
ホテルなどに売り込め、そうしないから魚業者や農家は何時になっても昔から言われるように「生産者貧乏」から抜け出せない事になってしまう、生産品には自分の拘りを前面に出し、自信の有る物には自分で価格を付けろ、価格を付けられないのは自信が無いからだと何時も言っています。

大切なのは道の駅・湯の花をショップと考えるのではなく、アンテナと考えなければ、其処に入って来るお客様情報が後に生きるのです。

旅館、ホテルは「お盆に新米を」を売りにしたいと考えております、2年目で消費者はブランド扱いしてくれているのですから、そこに生産者の名前が上がってくると
ブランドとなってくるはずです、ここに気ずかなければ・・・・

今の農、魚業は作ること、取ることばかりでなく市場のマーケティングも考えなければだめです。
今の市場が求めている物、もう答えは出ているのです。やるか、やらないかです。
南伊豆の魚業者、農家、頑張れ。

親父が偉そうな事を言っちゃいました。

2020年度・愛国米の収穫際について


毎年恒例の収穫際について先日実行委員の会合があり話し合われました。
今年はコロナ禍でもあり中止と決定いたしました。
野外のイベントですが田舎に他県ナンバーの車が多く集まると今の時期、何かと喧しく、色々言われるのが田舎ですのでご理解ください。
恒例の神事は地主の久田さんにお願いし農家と役員で執り行う予定です。
会員の皆様にはご理解頂き、今年のお酒も美味しい身上起ができる事を期待して頂き来年度の田植えには多くの皆様が参加できるようコロナが収まってほしいです。

会員の皆様にはコロナには十分注意されお過ごしください。

都会から田舎に来られる方にお願い
都会の方が人口密度の低い田舎に来ると安全と考えマスクなどしていない方が見受けられますが、これは自己中心的考えだと思います。
私たち田舎の人は逆に都会からの人と接するのは「怖い」と感じます。
陰性、陽性には関係なく周りの人に恐怖心を与えない事もコロナ禍の中で一人一人が守らなければならない社会のルールだと思います。

田舎に住む私はもし感染したら数時間で町中に情報が広まり、店には何ヶ月もお客様には来て頂けなくなり商売もダメになってしまいます。
又、高齢の母親も家族にいますので出来る限りの注意を払って生活をしています。マスク無しでのご来店のお客様には泣く泣く入店をお断りをしています。
ご理解の上ご協力をお願いいたします。

 

 

 

純米吟醸・身上起・入荷


藤枝市の志太泉酒造から南伊豆の地酒「純米吟醸・身上起」が入荷してきました。
月に2~3回の入荷になりますが連休に入り外来のお客様が増えるとテレビを見ましたというお客様が来店されます。
一度ご購入戴いたお客様はネットから再度のご注文を入れてくれます。
今年は長雨で日照不足もあり愛國米の発育にも不安がありますが早く梅雨明けしてくれればと思います。
9月初めの収穫際(稲刈り)が無事に終わるまでは気が抜けない毎日です。

南伊豆の地酒「身上起」入荷


1月22日に私どもの「身上起」の取り組みが日本テレビの「99%の人が行かないニッポン」で取り上げられ当日で400口以上のご注文を受け、発送に追われる毎日です。

色々の酒や焼酎も入荷していますが此方にアップする事ができず、やっとページに来ることができました。

お支払いの選択でお振込みのお客様に金額など記載したメールを出しても今だお振込みも頂けないお客様が多数おられ、ご入金を待っている状態です。そろそろキャンセル扱いにしょうと思います。

純米吟醸・身上起の酒粕 入荷


志太泉酒造から純米吟醸「身上起」の原料愛國米の酒粕が入荷してきました。
毎年この酒粕を待ち望んでおられるお客様も多くおられます。
この米は南伊豆の専業農家の仲間たちが作る無農薬米ですので、この酒粕、搾った酒「身上起」も安心、安全な商品です。
今の時期スーパーなどにも多くの「酒粕」が出ていますが、無農薬米か減農薬米か調べる統べはありません、愛國米の栽培には店主みずから関わっておりますので安心してお召し上がり頂けます、違いの判る方にお奨めの酒粕です。

愛國米 酒粕 1Kg  702円

 

志太泉・純米吟醸・身上起 入荷


藤枝市志太泉酒造に委託製造をお願いしている「身上起」が入荷してきました。
南伊豆町で明治の時代に主食米として食べられていた「身上起米」で造られたお酒です。この米が今、水害で大変な事になっている宮城県丸森町に渡り品種改良を重ね、コシヒカリ、ひとめぼれ、あきたこまち、ササニシキ、などブランド米の祖先となった米です。
この米が無かったら今、私たちは美味しいご飯は食べられなかったとまで言われる我が古里の米です、この元となる身上起米を南伊豆で栽培し出来たお酒が純米吟醸「身上起・しんしょうおこし」です。

知る人ぞ知るお酒で都市には出回っておりません、一部の伊豆の旅館さんやホテルで提供され「お客様に美味しいお酒だ」と言われ喜ばれている伊豆の隠れた地酒です、蔵元は静岡でも銘醸蔵で知られる志太泉酒造です。

純米吟醸 身上起 1.8㍑ 3015円
南伊豆産愛國米100%使用

愛國米・収穫祭


9月8日南伊豆町二条成持地区で身上起の原料となる愛國米の収穫祭が行われた。
台風15号の直撃が予想され朝の天気が心配される中、3時ぐらいまで好天が続き朝9時から田んぼの地主成島さんが地元三島神社の宮司さまでも有ることから神事からスタートし神様に今年の豊年満作を報告して頂き、自分達が手植えをした愛國米を刈り取った。

昼食は和釜で炊いた愛國米のご飯を「のぶきの会」のおばさんたちが造ってくれたお味噌汁や小魚の干物などと一緒にいただき、会員でもある東京からの音楽グループ2組と、地元アフリカン音楽グループの演奏を聴きながら楽しいひと時をすごした

会員以外の方の参加も多く70名ほどの参加者が収穫祭のイベントを楽しんだ。
製造蔵元の志太泉酒造の望月社長も駆けつけ皆様の愛飲酒「身上起」の期待を裏切らないようなお酒を造りますとお言葉を頂き、12月末の新酒を飲む会を楽しみに解散となった。