酒造りにおいての米の精米歩合について



南伊豆の地酒「身上起」の精米歩合は55%です。
上の写真の真ん中ぐらいの米で造っています。
精米歩合を上げれば全ての酒が美味しくなるかと言えばそうとも言えません、
雑味の無いスッキリした酒は米の糠の成分を取り除けば非常に飲みやすい酒
にはなるのですが、雑味、甘味、酸味、渋み、など複雑に絡み合って酒の味が
造られているのです。
酒の味はその蔵の地域食文化の味がベースとなり造りあげられているのが
酒の味となります。
ですから酒を選ぶ前にその日に食べる食材、肴の味を判った上で酒を選べば
相性が良く、肴に合った酒と言う事になります、一例で言いますと白身の
お刺身には吟醸、大吟醸など、赤味のお刺身や血合いの有る魚などには
山廃系か純米酒などの相性が良いです。

簡単に言いますと伊豆の特産「金目鯛」は、お造りで出てくる肴と、
煮物(醤油・味醂を使うため)で出てくる肴では味が大きく違い酒も違います。
ですがエーーと言うような肴が相性の良いことも有りますので色々試して
みるのも良いかもしれません。