「山桜桃」の蔵元、須藤本家の創業は永治元年(1141年)という。
歴史もすごいが、それ以上に驚かされるのは、この蔵の酒造りに対する姿勢と技術である。
なにも聞かされずに初めて「山桜桃」を飲んだ人は、このシャープな吟醸酒が、醸造用アルコールを一切添加しない純米吟醸酒に気づかないのではないだろうか。しかも、多くの日本酒で仕上げに使われる活性炭濾過(俗にいうスミ)もせず、本生酒であるのにフィルター濾過もしない。これらは、驚くことなのだ、蔵元の努力により非常に温度に耐えうる生酒で3シーズン常温流通でもOKの酒に仕上がっています。
数が少ないため、なかなか手に入れにくいのだが、こういう日本酒こそ本来はもっと身近で味わいたい一本である。(ワイン鑑定家ロバート・パーカー氏は、ブルゴーニュの白を上回る日本酒と評し、その品質はすばらしい出来と絶賛した。)諸外国でワイン以上の評価、外国へのお土産に大好評。
蔵元談
ある人が「中々手に入らない酒を手に入れたので飲んで」と言って差し上げた酒が何人かの間を渡って一年後に須藤本家の親戚筋の方の手に渡り封を開けた、当然蔵元の口にも入ったがこれが生酒の「山桜桃」だった、生酒にもかかわらず酒はビシッとしていて蔵元もおどろいたそうです。名前からすると繊細な名前ですが、ここまでの生酒は中々ない。
山桜桃(ゆすら)
須藤本家 http://www.sudohonke.co.jp
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